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便秘の改善には和食がおすすめ

便秘の改善には食物繊維を摂取する事が良いとされていますが、一日に必要な食物繊維の量は、成人の場合で約20グラム程度だと言われています。

しかし、毎日20グラムの食物繊維を摂取する為に、食物繊維の含有量を食材ごとにチェックしながら料理をするのは大変です。

でも小難しい事を考える必要はありません。便秘の改善を考えた食事なら、昔ながらの日本人が慣れ親しんだ、和食を中心としたメニューにすればいいだけです。

便秘の症状は戦前の日本人にはあまり多く見られないものだったそうで、それが戦後になると、肉やパン、パスタといった食文化の欧米化が進むにつれて症状を訴える人が増え始めたそうです。

和食は基本的なものでも、ご飯、味噌汁、豆腐、漬物、納豆など、どれも食物繊維が豊富なものばかりです。
メニューの内容で見ても、味噌汁の具はワカメやネギ、煮物なら昆布、人参、ジャガ芋、大豆など、デザートに至っては寒天やおはぎといった、食物繊維を効率よく摂取できるものばかりではないでしょうか。

和食中心だった戦前の人たちに便秘が少ない理由は、この食文化にあると思います。便秘が気になる方は一度、基本的な和食を心がけてみてはいかがでしょうか。

便秘のセルフケアに欠かせない食物繊維

便秘を予防、または改善する為にできるセルフケアといえば、やはり食事に気を配る事が身近で効果的な方法ではないでしょうか。

便秘の予防、改善には食物繊維を取り入れた食事が良いとされていますが、その理由は、便秘を引き起こす大きな要因の一つに大腸の働きが衰えている事にある為です。

食べ物は胃から小腸を通って大腸へたどり着きます。その際にタンパク質、脂質、炭水化物などは、胃の消化液によって分解され小腸で吸収されてしまいます。その後、のこったカスが大腸へ届けられ、その刺激によって「ぜん動運動」を起こし、直腸へと運ばれ、ある程度の量が溜まると便として肛門から排泄されます。

しかし、食物繊維は消化吸収される事はなく、そのまま大腸まで届けられる為、ぜん動運動を活発にし、便の量を増やす事により腸の働きを正常に保つ助けになり、これが便秘の予防、改善に良いとされている大きな理由の一つです。

食事のメニューに食物繊維を多く含んだ野菜や果物、豆類などの食材を意識して、積極的に取り入れる事は、便秘に対して効果的なセルフケアと言えるのではないでしょうか。

さらに食事のメニューに加えて、朝昼夜と三食きまった時間に食事を摂り、排便のリズムを作る事も大切です。

生活習慣が便秘を呼ぶ

一般的に、便秘は女性に多い症状との印象をもっている方が殆どだと思いますが、最近では男性でも便秘に悩まされる人が増えており、女性特有の悩みではなくなっている傾向が見られます。

女性はもともと、身体的特徴から若くても症状の出やすい体質なのですが、男性も加齢と共に症状を訴える人が増え、高齢者になると便秘を患っている人の男女比はほぼ同じになります。

その理由は、普段の生活習慣が便秘の症状を引き起こす要因になる為でしょう。

デスクワークなどで身体を動かす機会が少ない方は、便を押し出すのに必要な、腹筋の力が弱まっている可能性があり、あまり良くありません。
仕事や家事が忙しいからと言って、便意があっても我慢する事が多い方も要注意です。
また、胃や腸の働きは自律神経と密接な関わりがある為、普段の生活で大きなストレスを感じている方も便秘予備軍と言えるでしょう。
更に、食生活において野菜や海藻など、食物繊維を摂取する機会が少ない方も腸内環境の悪化により症状が現れる危険性が高まります。

これらの事は現代人にとって男女の隔たりなく当てはまりやすく、陥りやすい生活習慣ではないでしょうか。
もし、いくつも思い当たる節がある方は、生活習慣の見直しを考えた方が良いでしょう。