便秘の改善には食物繊維を摂取する事が良いとされていますが、一日に必要な食物繊維の量は、成人の場合で約20グラム程度だと言われています。
しかし、毎日20グラムの食物繊維を摂取する為に、食物繊維の含有量を食材ごとにチェックしながら料理をするのは大変です。
でも小難しい事を考える必要はありません。便秘の改善を考えた食事なら、昔ながらの日本人が慣れ親しんだ、和食を中心としたメニューにすればいいだけです。
便秘の症状は戦前の日本人にはあまり多く見られないものだったそうで、それが戦後になると、肉やパン、パスタといった食文化の欧米化が進むにつれて症状を訴える人が増え始めたそうです。
和食は基本的なものでも、ご飯、味噌汁、豆腐、漬物、納豆など、どれも食物繊維が豊富なものばかりです。
メニューの内容で見ても、味噌汁の具はワカメやネギ、煮物なら昆布、人参、ジャガ芋、大豆など、デザートに至っては寒天やおはぎといった、食物繊維を効率よく摂取できるものばかりではないでしょうか。
和食中心だった戦前の人たちに便秘が少ない理由は、この食文化にあると思います。便秘が気になる方は一度、基本的な和食を心がけてみてはいかがでしょうか。