便の臭いでわかる腸内環境

便秘の改善と予防には、腸内環境を善玉菌の多い「善玉菌優位」の状態に保つ事が重要ですが、自分の腸内環境が善玉菌が多いのか悪玉菌が多いのか知ることができれば、健康管理に役立ちます。

その方法は、少し嫌かもしれませんが、便の臭いを確認することです。

悪玉菌が多い腸内環境の場合、便の臭いは臭くなりますが、善玉菌が多い腸内環境の場合はあまり臭いません。もし便秘の方で便が臭う場合は、悪玉菌の多い腸内環境であると判断できるので対策も取りやすくなります。

腸内環境を善玉菌優位の状態にするには、ヨーグルトなどの乳酸菌を摂取することが効果的とされていますが、ヨーグルトなどの乳酸菌を摂取するだけでは、善玉菌優位の腸内環境にすることはできません。その前にもともと腸内にいる善玉菌の数を増やす必要があり、野菜など植物性の食品を多く摂取する事で、その数を増やせます。

逆に、悪玉菌は肉など動物性の食品を食べると増えるので、腸内環境を善玉菌優位にしたい場合は、肉を控え野菜を多く食べるようにすれば腸内環境が整えられ便秘の解消につながります。

便秘の方で、少し便が臭うなと思ったら、腸内環境が悪玉菌優位になっているかもしれません。そんな時は植物性の食品を中心に食事のメニューを組んで、善玉菌優位の腸内環境にしましょう。

白ワインを食前酒にして便秘を改善

便秘の改善には食物繊維を多く含んだ食材を使ったメニューが良いとされていますが、食事の前に食前酒を飲むようにすると、さらに効果がありますよ。

食前酒として「便秘の改善」に効果のあるお酒は、『白ワイン』です。

白ワインには有機酸という成分が入っており、腸内環境を整える効果があります。この有機酸は腸内を弱酸性に保つ事で、悪玉菌だけを減らし、善玉菌を残す効果があります。

よくヨーグルを食べると、善玉菌(乳酸菌など)の作用でお腹の調子が良くなるといいますが、あれは悪玉菌の数に対して善玉菌の数が多くなり、腸内環境が善玉菌優位の状態になっている為です。

この善玉菌優位の状態が便秘になりにくい腸内環境を作るのですが、白ワインは直接、善玉菌を摂取する訳ではありません。しかし有機酸の効果で悪玉菌を減らす事で、結果的に腸内環境を善玉菌優位の状態に変えていきます。
また、アルコール自体にも腸を刺激して、ぜんどう運動を活発にする効果があるので一石二鳥といえるでしょう。

食前酒に白ワインを飲み、食物繊維の豊富な食事を食べ、デザートはフルーツヨーグルトといったメニューにすれば、充実した食生活を送りながら便秘を改善できるのではないでしょうか。